耐震について
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あなたのお家は安心ですか?
木造住宅の半数が倒壊の恐れあり!
平成18年4月1日から平成21年6月30日までの3年3ヶ月間に日本木造住宅耐震補強事業者協同組合で実施した12,332件の耐震診断の結果を見ると、全国には倒壊または大破壊の危険がある木造住宅が84.73%も現存しています。阪神・淡路大震災では6,400人を超える犠牲者が出ましたが、その8割にものぼる人々が家屋の倒壊などによる圧死でした。
診断件数:12,332件
診断期間:平成18年4月1日~平成21年6月30日
診断条件:
(耐震診断対象家屋:昭和25年から平成12年5月までに着工された木造在来工法2階建以下の建物)
築9年以上(平均築年数27.86年)
耐震補強工事の平均施工金額
136万3,528円
(※日本木造住宅耐震補強事業者協同組合調べ)
件数 | 割合 | 平均築年数 | |
---|---|---|---|
安全 | 289 | 2.34% | 15.93 |
一応安全 | 1,594 | 12.93% | 21 |
やや危険 | 3,103 | 25.16% | 25.96 |
倒壊・大破壊の危険性あり | 7,346 | 59.57% | 30.45 |
こんな事業者には要注意!
床下調査や住宅診断と言って、突然飛び込みで調査に訪れ、危険だと恐怖心を煽り、その日のうちに高額で補強効果の低い工事を行う、悪質な業者が増えています。
×きちんとした耐震診断を行わずに、その場で診断結果を出す
耐震診断を行わない、調査しても、その場で結果を出すなど、悪質な事業者にはいくつかの共通点があります。耐震診断の結果はその場で解析できるような内容ではありません。
×床下や屋根裏工事など、木工事を伴わない工事ばかりすすめる
床下や屋根裏に金物を設置しても、ほとんど耐震補強効果はありません。床下と屋根裏の工事は大工など専門家の手を必要とせず、だれでもできる工事(木ねじでとめるだけなど)なのでいい加減な事業者が飛びつきやすいのです。
×調査日当日に工事をはじめるなど、強引なセールスを行う
耐震診断は専門的な分析を必要とするので、基本的に調査日当日に正確な補強箇所・方法などを判断することは難しいものです。なかには、工事が必要だとすぐわかる場合もありますが、強引な勧誘を行う場合は悪質な事業者である可能性が高いのです。
×家が潰れてしまうなど、恐怖心を煽る
「このままだと家が危ない」「震度2で倒壊してしまう」など、消費者の恐怖心を煽って契約させようとする悪質な事業者がいます。必要以上に恐怖心を煽る場合は注意しましょう。
耐震診断を行わない、調査しても、その場で結果を出すなど、悪質な事業者にはいくつかの共通点があります。
耐震診断の結果はその場で解析できるような内容ではありません。
診断に使用しますので診断日までにお宅の設計図をご用意ください。
また、浴室や押入れの天井にある点検口および床下収納庫などから屋根裏・床下に入れるようにしておいてください。
耐震技術認定者講習会を受講し、考査に合格した認定者が現地調査に伺います。
(調査時間2~3時間程度)
調査で得られた情報をコンピュータで専門的に分析し、耐震診断結果を作成。
後日、訪問もしくは郵送にて、ご報告いたします。
耐震診断のチェックポイント
耐震性は構造や、家の形なども重要なポイントになります。耐震性をチェックできます!
基礎の部分は、住宅の強度・耐震性を判断するうえで非常に重要です。
診断は基礎の作りと地盤の種類を総合して行います。
鉄筋コンクリート
基礎に背筋されていることでコンクリートの強度が飛躍的に向上します。診断は図面や工事記録での確認とセンサーなどによるチェックが必要です。
無筋コンクリート
鉄筋が入っていないコンクリート基礎は、鉄筋が入っているコンクリート基礎よりも強度が低く、地盤の影響や建物の重みなどで基礎にひび割れが発生しやすくなっています。
その他の基礎
基礎となる石の上に「束立て」という木材を立てただけなので地震が起きたときに浮き上がったり、ずれたりして、建物が倒壊する危険性があります。
建物の形と壁の配置も耐震性に大きく関係してきます。
地震に強いのは平面的にも立面的にもバランスの取れたシンプルな形で、
壁が各方向にバランスよく配置されている建物です。
【バランスの良い形】
家の形は正方形が理想的です。2階建てより平屋建ての方が地震には強いと言われていますが、シンプルな形で総2階建てになっていればバランスは良く、比較的地震に強い建物と言えます。
【バランスの悪い形】
L字型やコの字型など平面的に形が整っていない家や、1階部分より2階部分がせり出している家、1階に車庫や店舗があり、壁のない一面がある家などはバランスが悪く、地震発生時に建物がねじれる現象が起こり、耐震性が低くなります。
【バランスの良い壁の配置】
建物の中心から見て、各方向に同じくらいの割合で壁が配置されている。四隅に壁がある。
【バランスの悪い壁の配置】
ある一面が窓など開口部で占められ、壁が極端に少ない、四方向の壁の配置にばらつき。四隅に壁がある。
建物の形と壁の配置も耐震性に大きく関係してきます。
地震に強いのは平面的にも立面的にもバランスの取れたシンプルな形で、
壁が各方向にバランスよく配置されている建物です。
「筋かい」や「構造用合板」で壁の強度をアップ
筋かいとは柱と柱の間に斜めに組み込んだ木材のことです。筋かいがあることで地震力に抵抗できます。構造用合板(耐震ボード)を貼り付けて地震力に抵抗するものです。
壁の量が多いほど地震に強い
地震に対して強い家かどうかの大きな判断材料として、壁の量があげられます。建物は壁の量が多ければ多いほど地震に強く、少なければ少ないほど、地震に弱くなります。12畳を超えるような大広間(例えば6畳と6畳の和室を襖だけで仕切っているような部屋など)があったり、2間以上続く大きな窓がある家などは必然的に壁の量が少なくなってしまうだけでなく、壁の配置バランスも悪い建物となり、耐震性はかなり低いものとなってしまいます。
建物の老朽化の原因は土台や柱の腐朽とシロアリ被害のふたつに大別されます。
老朽化が進むと建物は脆くなり、地震時に倒壊する危険が高まります。
【チェックポイント】
古い住宅では土台や柱などが腐朽していることが多く、放置しておくと耐震性が低下するだけでなく、耐久力も低下し、家の寿命が短くなってしまいます。
【耐震診断でなにがわかるの?】
耐震診断の結果は「安全です」「一応安全です」「やや危険です」「倒壊または大破壊の危険があります」の4段階と評点で評価されます。それだけでなく、建物の重さの中心である「重心」の位置、建物の強さの中心である「剛心」の位置などもわかり、具体的にどのような対策が必要なのかがわかります。
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